具体的事実の錯誤、抽象的事実の錯誤ってなんだ、、、😭
例えば、Xが、Aを殴ろうと思って、殴ったらBだった場合、
Xは、具体的に対象を見誤っている。
しかし、抽象的には、見誤っていない。
Aを抽象化すると、人であり、Bも抽象化すると人である。
人を殴ろうと思って、人を殴ったので、同じ構成要件に該当する。
つまり、同一の構成要件の範囲内で、具体的な事実について錯誤がある。
これを具体的事実の錯誤という。
次に、XがAを蹴ろうと思って、蹴ったらAの飼い犬Cだった場合、
Xは、具体的に対象を見誤っている。
さらに、抽象的にも見誤っている。
Aを抽象化すると人であり、Cを抽象化すると物である。
人を蹴ろうと思って、物を蹴っているので、同じ構成要件には該当しない。
つまり、同一の構成要件の範囲外で、抽象的な事実について錯誤ある。
これを抽象的事実の錯誤という。